所詮組立メーカーでしょ!
さて、批判承知で言いたいことを言います。
世の中の人々は車メーカーはすごいと思っています。
具体的に何がすごいんでしょうか。
規模が大きい、売り上げが大きい、利益が大きい、世界中の人が知っている。
確かにすごいことです。
でも、それを支えているのは部品メーカーです。
部品メーカーを支えているのは材料メーカーです。
そして、それらを支えるのはあまた多数の中小メーカーです。
それゆえ、車メーカーは裾野が広く影響力が大きいと言われているのですが、彼らがやっているのは納入メーカーから部材を集めて組み立てて利益を乗せて消費者に売ってるだけじゃありませんか。
プラモデルならば子供でも作れますし、一番最後のいいとこどりをしているので売り上げも利益も名声も大きくなるのは当たり前です。
彼らの改善活動はすごいという人がいるかもしれませんが、組み立てラインの改善は簡単ですから改善しない方がおかしい。
それよりも車メーカーの納入メーカーに対するコスト協力要求が尋常ではないので、車関連の部材を作っている会社のほうがもっと改善活動しています。
露骨なことを言えば、毎年同じ時期に車メーカーから「改善提案してください」とおせっかいなことを言ってきて、出さないわけにはいかないので出して、その内容でシェアが決まっていくのです。
当然、改善=コストダウンですから、その分値引けということです。
えげつない方法だと思いませんか。
ピラミッドの一番上に君臨しているから給料も一番だと思っているし。
私はそんな車メーカーは会社として大嫌いだったんですが、車メーカーはダントツにすごいんだなんていう人が私の周りで増えてるもので、ちょっと違うんじゃないのと言ってあげました。
反論してくるものもおりましたがそれはそれで当たり前でしょう。
私の見方はかなり極論ですから。
しかし、誕生以来ずっと右肩上がりの成長を遂げてきた車産業も消費者から価値の見直しをされています。
内燃から電池へというのも大きな出来事ですが、シェアリングとか自動運転といった変化にどう対応できるのでしょうか。
この荒波を潜り抜けたら本当にすごい会社だと見直すことにいたします。
至誠