社長's 日記

社長として思っていることを自由に書きます

2020年度の業績予想ができない

本日は朝から先ほどまで今年度の業績予想を話し合いました。

トヨタさんは利益が80%減と発表しましたが我が社は一体どうなるのかを喧々諤々とやりあいました。

その結果、4-6の第一四半期は売上はほぼ半減で利益は当然マイナスです。

我が社の商品は食や衣のような消費財ではなく、制約が解除されてもすぐさま需要が回復するようなものでもありません。

かなり固定化されたサプライチェンの一部というものでもないので、外出自粛やリモートワーク等の影響で顧客との接点が激減した影響が第二四半期に現れるのは必至です。

そうなると、9月ごろ以降、特に下期にどれくらい上期分を挽回できるかにかかってきます。

コストに占める人件費の割合が比較的高く、現在まで一切の雇用調整や勤務調整をおこなっておりませんので、上期分を丸々取り戻して黒字に持っていけるかも微妙な状況です。

秋以降の第二波と呼ぶのか第三波と呼ぶのかはわかりませんが、もしコロナが再来すれば相当の経営的打撃を受けてしまいます。

ということで結局のところ本日は予想数字を立てることが出来ませんでした。

恐らくこのような会社は相当多数に及んでいることでしょう。

我が社の場合は運転資金等の心配はありませんし、財テクと言える投資戦略もほとんどしていませんので金回りについて頭を悩ませる人はいないのですが、企業の財務や経理を担当している人、中小企業ならば経営と併せて資金繰りに奔走している社長さんにとっては胃が痛い状況ではないでしょうか。

最近よく、この投資信託はこれから期待できる云々と証券会社から電話がかかってきます。

株屋の皆さんは今が激動の時で面白いとにらんでいるのかもしれませんが、私はこんな時に付け込んで財布を膨らませてほくそ笑むようなことはしません。

市場経済って危機が起きたときに人間の見たくない部分が見えてなんか嫌になるときがあります。

至誠