社長's 日記

社長として思っていることを自由に書きます

自己矛盾に気付け

我が社に威勢の良い幹部がいるのですが私と馬が合いません。

彼の日常の言動が不一致しているから好きになれないというのがファーストポイント、会長にすり寄ってご機嫌取りすることを仕事の第一優先にしているからがセカンドポイントです。

私の反対にもかかわらず役員会での多数決により、そんな彼がこれから人事を総括することになりそうです。

これにより会長のお気に入り人事が激しさを増すでしょうし、これに伴い転職する人が増えてくるのではないでしょうか。

これまで途中退職する人は1割にも満たなかったのに最近は増加傾向にあります。

雇用の流動化自体は我が社に限らず世間一般に言われていることですが、次のステージで自分を試したくて辞めるならまだしも、今の会社が嫌で辞めるのであれば悲しい現実です。

日本の場合は新卒一括採用ですからどうしてもミスマッチが起きてしまいます。

このような場合でも転職はキャリア上不利ということで我慢して働く人がほとんどでした。

これからはひとつふたつ経験しているほうが求められる時代になるかもしれません。

ここで我が社の話に戻しますが、私が問題視している彼は学歴こそ良いもののモノの見方が偏屈なのです。

最大の欠点は自分を守ることにかけては二重三重の理論武装をするのですが、人を全く信用しません。

それがゆえ誰も彼を心底では信じていません。

人事制度改革を行い制度の変更を話し合ったことがありますが、彼の主張は本人の自己評価→直属上司の評価→部門長の評価です。

これはよくあるパターンであって問題はないのですが、私は自己評価→部門長の評価&部門長の360度評価を主張してみました。

少し解説すると、ピラミッドを形成してヒエラルキーをかざして仕事するようなスタイルではなくひとりひとりが大人になって協働しあう組織を目指すべき、部門長のもっとも重要なことはひとりひとりが仕事することに問題を抱えていないかを日常から観察することであって、部門長自身も観察されていることを強く認識するべきだ、ということを言ったのです。

そうしたらば、彼や会長や会長一派から反論を受けました。

私が、私たち幹部も360度評価を受けて日ごろ聞けない声を受け取るべきだと言ったことが気に入らなかったみたいです。

我が社も時々多面評価を行うのですが、おそらく彼らは相当悪い評価を周りからもらっていてトラウマになっているのかな?なんてほくそえんでしまいました。

人格者を人事におけない企業はこれからは危ういかもしれません。

我が社はそれに該当します。

至誠