絶対評価と相対評価
「本音と建前を使い分けるのはよそう」と言っても頭の良い人事部諸君は言葉巧みに制度設計してしまうのが人事評価制度と評価基準です。
私は一物の不安を覚えているものの世の中は年功賃金型から成果主義にシフトしており我が社もその方向に沿っています。
人事制度はいくら素晴らしい制度であっても運用を間違えると宝の持ち腐れです。
逆に言えば運用次第で石ころがダイヤモンドにさえなります。
評価は上司と部下の間で約束したことがどれくらいできたかの絶対評価が理想であることに間違ないのですが、絶対評価されたリストを集めて相対評価しているのはどうしてでしょうか。
正しく絶対評価されているかを確認するため、要するに不公平感の是正です。
そもそもその他大勢と自分の目標のレベルを一緒にするなんて無理なことですし、評価者が全員同じ目線で評価することも無理なことです。
相対的に不公平な目標を設定されて、相対的に不公平な評価をされて、それで気持ちよく仕事しようという気になるでしょうか。
若い人や出来る人は頑張った分は欲しいと言うのは理解できますし、今の感覚で経営者や人事はやった人にはそれなりに対価を支払うと言うのも理解できます。
でも、頑張ったとかやったとか定量的でない部分の測定がままなりません。
やってもやらなくて生活保障するという社会主義的政策は労働者を働かせなくするし考えさせなくします。
仕事が公平に評価される仕組みってどうすればよいのでしょうか。
至誠