社長's 日記

社長として思っていることを自由に書きます

スクラッブアンドビルド

またまたやってきた馬鹿者幹部のバカげた報告に「お任せします」の一言しか言えませんでした。

まずおかしいのは、ご相談がありますと言ってやってきたのに「XXXをやめることに決定しましたのでご意見をください」と意味不明な日本語を話すもんで、「ご相談ということは私がやめるのはやめなさいと言えば変わるんですね、ご意見くださいということはダメだと言えば変わるんですね」と切り返したら「これは現場での決定事項としてお持ちしました」と訳の分からんことを言いくさるのです。

説明ではスクラップアンドビルドを推し進めると言うのですが彼はやめる必要のない事を大問題のごとく論じて諸悪の根源に祭り上げ、やっても散財になるようなものばかりを新規と称して部下にやらせるだけなのです。

所詮頭脳明晰ではない彼ですので意思決定は至極単純で、やめるものは前任者が立ち上げたもの、前任者を仮想敵国と見立てて自分がスーパーヒーローとして立て直すという論法であり、やるものは我が社会長を引っ張り出して喜んでもらえるもの、ひらめきで決めるので将来成長するかどうかなんてリサーチしてません。

お陰で彼の部門は長らくの右肩上がり成長に暗雲が垂れこんでいます。

誰が彼の首に鈴をつけるか、私しかいないのですが社内の人事はもめごとが多いのでタイミングを見計らう必要があります。

昨日の夜は久しぶりに大学の友人と3人で深酒をしました。

一人は大手メーカーに入社来こき使われている者ですがロイヤルティが高く自社を愛してやみません。

もう一人は大手不動産会社からスタートして営業力で有名な会社を何社か渡り歩き現在の中堅企業に入社し役員になったのですが現在の会社は合っているようでも就社感は薄いです。

愛社精神の高い一人が「やっぱりメーカーは良い、子供を入れるとしたらメーカーだ」と言うものですから「何を基準に何処と比べてメーカーの方が良いと言うのか」と聞けば「サービス業に比べて人の性格が良い」と。

酒の席ですので酔っ払いの戯言ですが、メーカーであってもホワイトカラーの仕事はサービス業そのもので実際に物は作りません。

会社の当たり外れは入ってみなければわかりませんし、上司の当たり外れも付いてみなければわかりません。

メーカーであろうがなかろうが何処の組織にも嫌な奴はおります。

そこにどっぷり浸かっているだけだと身動きが取れなくなって気が滅入っていくだけです。

日ごろから趣味や友人や家族といった環境を整えておくことがいざという時に本当に大切になってきます。

至誠