ミドル層の受難
世の中は働き方改革が進み残業は悪という考え方が次第に浸透しています。
若い皆さんも働く目的や社会との関わりを昔よりも考えるようになっています。
オールドファッションが悪いと言っているのではありません。
会社生活がそのまま社会人生活であり、そのまま定年までの人生のほとんどのような考え方で日本の成長を支えたのはそういう人たちです。
今の人からすれば自分の人生を半ば犠牲にしてまでよくできますねと言われるかもしれませんが、そういう社会だったので何も思いませんでした。
今の中堅層はそういった時代のベストプラクティスを忘れられない経営幹部に今も昔も変わらぬ高い要求を突きつけられ、一生懸命成果を求める人とそうじゃない人が混在する多様性を持った若手をまとめて、かつデジタル技術の進歩でやることが日に日に増す状況に決して遅れぬよう毎日を過ごしていかなければならないわけです。
これに働き方改革が加わったわけですから中堅層受難の時代と言わざるえません。
ピラミッドの高さを低くしてひとりひとりの意思思想を重視する傾向にもありますから、以前より抱える部下の数は増え、部下のタイプは多様化しています。
ローンで購入した家に帰れば金のかかる子供がいる、ニッチもサッチもいかない状況ではないでしょうか。
経営幹部はそういう中間層をちゃんと理解し、若い諸君もしっかり助けてあげてください。
これでは日本の組織は崩壊してしまいます。
至誠