人生
最近は人生100年と言います。
ちょっと待って、日本人の平均年齢は80歳とか85歳とか言われていたのに、それが突然に90歳を飛び越えて100歳ですか、とお思いになった方は少なくないでしょう。
何か国家的な意図を感じてしまいます。
といっても、健康寿命が伸びることは良いことです。
65歳で定年して85歳まで年金で20年暮らしていたのが、70歳まで働いた後に年金で100歳まで生活できるのかという疑問は誰しも思い浮かびますが。
今までの人生設計は、最初のクオーターで学んで、次のハーフで仕事して、最後のクオーターで楽しむって感じだったかと思いますが、これからはどうなるんでしょう。
最近は、50歳を迎えて第二の人生、つまり転職して新たなことに挑戦したいという人が出てきています。
以前ならば50を過ぎれば人によっては役職定年を意識するようになり、次第次第に老け込んでいく年齢だったと思いますが、最近は50歳でも本当に若くて人によっては30過ぎてそろそろ落ち着いてきた中間層よりも全然バイタリティがあります。
企業にとっては能力があってモチベーションが高い人財が離れることは決して良いことではありませんが、巣立って個人として成長するのであれば社会にとっては良いことなのでしょう。
産業界における人材の流動化は若手を中心に進んでいくと考えていましたが、日本の場合は案外ベテランで意思意欲の高い方から進んでいくかもしれません。
至誠