社長's 日記

社長として思っていることを自由に書きます

李下に冠を正さず

昨日の夜の出来事ですが、23時頃に夜遅くまで開いているスーパーへ自転車で出かけ、レジ袋不要で小物を買って、それをポケットに入れ、また自転車に乗り込み、LED ライトに手を伸ばしライトをつけようとしながらこぎ出したところ、突然陰に隠れていた警察官に呼び止められました。

恐ろしく怖い顔をして「無灯火ダメダメ、はい降りて話聞かせて!」と完全に取り調べです。

周囲の人もジロジロと見てくるので本当に恥ずかしかったしムカつきもしました。

無灯火で止めたのではなく、不審者が自転車を盗んだと疑って止めたんだろうと明らかにわかりました。

「この自転車はあなたの」とぶっきらぼうに聞かれ「そうですけど」と返すと、「防犯登録してないけど」とすかさず詰問してきたので「しないといけないのは分かってますがネットで買ったのでしてません」と言うと、「じゃあ誰から買ったのよ?」と問い詰めてきたので、「新車ですから店でしょう、どこの店かはいまはわかりません」と、ここまで来ると悪いことしてないし、何でこんな上から目線で話してくるんだと腹立たしくなって、逆に時間をかけてやろうと思いました。

「お名前は」に「あなたに教える理由は何ですか」と返し、「証明できるもの出して」に「任意ですか」と返し、「ポケットに入っているもの何」に「何だろう、こんなもんが入ってる」とさっき買った小物を警察官に見せました。

よしよし怪しまれてるなと次第に嬉しくなってきました。

「何これ、レシートは」の問いに本当に捨ててしまったので「ありません」と返したところ、「この自転車も本当はあなたのじゃないよね」と遂に本題に入ってきました。

「じゃあ、まず店に行きましょう」と店に引き返してお金を払ったレジに行って「私この人にこの商品を盗んだと思われてるんですけど」と店員さんに言うと、「先ほどのお客様」とすぐ返してくれました。

「次は自転車ですね、家に電話します」と言って携帯で妻に電話して「今警察に自転車盗んだって言われてるんだけどどうしようかな」「ちょっとお前もこの警官と話してみないか」と言って警官に携帯を向けると、「もう結構です、そこまでは必要ありません、どうか防犯登録はお願いします」と丁寧語になってきました。

「もういいんですか、お互いに貴重な時間を潰しましたねえ」と皮肉ったところ、違反切符みたいなのを書いて「これは無灯火の注意ですが、家で破って捨てても結構です」と手渡されましたので、黙ってその場で破ってゴミ箱に捨てたら一瞬空気が凍りつきましたが、その後はお互いに無言で別れました。

後から考えれば、疑わしいのを尋問するのは彼らの仕事ですから、紛らわしい状況を作った私に原因があり、彼の対応は当たり前かと思いました。

まさに、李下に冠を正さずでした。

至誠