社長's 日記

社長として思っていることを自由に書きます

ぼったくり

現代はお買い物もインターネット経由で行われます。

信用できない先からとんでもないものをつかまされた時しまったと思う時があります。

量販店に行って結構安く売ってるのを見つけた時もやるせない思いになることがあります。

ただ、彼らもちゃんと計算してネット販売していますのでぼったくりと言えるものではありません。

やっぱりぼったくりといえば法外な値段をふっかけてくる飲み屋でしょう。

もう相当に過去の話なので私も2件ほど事故体験を白状します。

最初は新宿での出来事でした。

大学の後輩2人と相当飲んだ後に通りを歩いていると客引きがおり、飲み放題カラオケ付きで1人1時間5千円というので、1時間だけ3人でお願いと言って入店しました。

楽しく飲んでいると1時間で店員がやってきて、15万円の請求書を持ってきました。

おかしいと楯突くと態度を急変させ、お通しと乾き物とフルーツで1人4万5千円というのです。

客は他にはおらずカウンターの向こうにいる人もやばそうな人だったので黙って支払ってさっさと出ました。

次は中国での出来事です。

お客さんと宴会したのちにホテルに戻り、コンビニに買い物に行こうと再外出したところポン引きに会いました。

全部合わせて日本円で3000円程度というので、まあ小一時間飲んでこよう、中国だし騙されてもたかがしれてるだろうと思って店まで連れて行ってもらいました。

改修中のビルの2階でしたが営業中の店もあったので中国だしこんなもんかと思って少しだけ不安を抱えながらも勢いに任せて入店しました。

個室に案内され女性が1人話相手をしてくれました。

じゃあ彼女にも飲み物をということで2人で飲みました。

1時間ほどで男性店員がやってきて延長するかというので帰ると伝えると日本円で45万円のレシートを持ってきました。

おかしいだろ明細を見せろと言うと、ウイスキー1杯が3万円とかチョコレート1皿が5万円とかサービス料が15万円とか滅茶苦茶でした。

払わないと言うと鍵を閉められ監禁されました。

15分おきくらいに誰かがやって来て払えっと言うので払わないと返すとまた鍵をされました。

これを数回重ねて2時間程度粘っていたら、隣の部屋からドタンバタンと物音が聞こえ、ビシィッバシィッと殴る音や怒鳴り声や喚き声が聞こえました。

隣にも被害者がいるのか演出で私にプレッシャーを与えているのかわかりませんが不安が拡大して来ました。

暫くしてどこで雇ったのかわかりませんがバカでかい黒人とタトゥーを曝け出した中国人数人が部屋の中に入って来て払わないのかと凄んできました。

ヤバイなあと思いつつももう少し粘ろうと思って払わないと言うと唾を履いてまた鍵を閉められました。

もうダメだ、次は払おうと観念した次、今までと違う男がやって来て払えと言うので払わないと伝えました。

その男は暫く考えろと出て行きましたが鍵を閉めませんでした。

一瞬の判断でしたが、逃げようかどうしようか、逃げて捕まったらボコボコにされるだろう、部屋は出ることができても店の入り口にも見張りがいるだろうか、もし捕まってヤバイ事になったら会社を辞めないといけないだろうな、もう3万円支払ってるから食い逃げにはならないだろう等々が走馬灯の様に駆け巡りました。

そして覚悟を決めたわけでもなく、気がついたら一目散に走って逃げ出した自分がいました。

改修中の大型ビルはまるで迷路でしたが本当に運良く外まで走り抜けることができました。

大きな建物の影に隠れるとすぐさま大声をあげて後を追ってくる男たちを見ました。

本当にドキドキして胸が弾けそうでした。

とにかく遠くまで行かなきゃと思い通りに飛び出してタクシーを止め飛び乗りました。

外から見えない様にすぐさま身をかがめたので運転手はびっくりしていました。

GoGoと言ってタクシーをとにかく走らせました。

映画の様ですが本当に怖かった実経験です。

どちらも共通しているのは店と客引きは別物ということです。

客引きに文句を言ってやろうと思っても見つかりませんでした。

例え見つけたところでしらばっくれるか仲間を呼んでボコボコにされるだけだったかもしれません。

若気の至りか正真正銘の馬鹿者が危ない橋を渡ってしまったわけです。

若い頃の苦労は買ってでもしろと言いますがこれはまずかったです。

今でこそ海千山千の経験として話せますが命だけは大切にしましょう。

至誠