カンバック制度
実は私は転職組です。
前の会社になんら不満はありませんでしたがどういうわけか転職してしまいました。
どういうわけかというのは嘘でやめるには自分勝手な理由がありましたが前の会社は本当に良い会社だったというのは真実です。
それ故にやめた後でも前の会社のことが気になりましたが出戻りしようとは思いませんでした。
でも今、途中で退社した人材を再度雇用するケースが増えているようです。
自社以外を経験することで一回り成長して帰ってきてくれたと歓迎して迎えるのです。
もちろん優秀と評価された人材に限ってのことです。
正直に言うと私の感覚では出戻るなど恥ずかしくて理解できないことですが社会や産業界全体で見れば適材適所に向けた人材の流動化や優秀な人材の絶対的確保にはそのような人材は寧ろ会社のイロハを理解しているだけ手間が省け理想的かもしれませんし、当事者にしてみても私の世代とは違ってあっけらかんとしたもんでしょう。
だいぶん昔の話ですが日本企業は優秀人材を米英のビジネススクールに社費留学させてMBAを取らせたはいいけれど次々に辞めていったのでその制度を縮小しました。
せっかく育てた人材を持っていかれるというのは大変な痛手であり腹立たしい事ですが、いつか戻ってきてくれるかもしれないと思って送り出す時代になったのかもしれません。
退路を断つなんて格好いいことを言うのもいいですが、自分には帰る家があると思った方が思い切ったことができるのかもしれませんね。
至誠