評価
評価は公平公正であるべきです。
しかしそれは理想であり人事評価は不公平の極みです。
昨日は今年度の全社員の評価について報告を受けました。
個別についてあれこれ言うことはありませんが全体感として不安に思うことはたくさんありました。
人間は自分自身について現実より高めに自己評価します。
あえて厳しい評点で自己評価を提出する人もいますが、そういった人も含めて自分は出来るとか自分はやるだけのことはやったと思い込むものです。
上司は各々のやる気を削ぐことなく前へ誘導してあげなければなりません。
ところが最近は好き嫌いで評価する傾向が目立つような気がします。
確かに評価は人がやるものであって、そこには必ず感情が入る主観的なものです。
好きな人に対して厳しくつけて、嫌いな人には甘くつければ問題になりません。
でもこれはさらに難しいことです。
だから私は能力主義とか成果主義っていうのがあまり好きではないのです。
能力にしたって成果にしたって基準となる目標をいかに不公平なく設定できるか、その目標に対してどれくらい達成したかを純粋に客観的に見れるかが甚だ疑問だからです。
評価しなければ差がつかないし競争しなくなるじゃないかと言われればまさしくその通りで返す言葉がありません。
人は森で獣をとったり海で魚介をとっていた頃は協力しあって生きていたのに、稲を育てるようになると水利を争って紛争が起きました。
狩猟よりも農耕の方が平和な印象がありますが逆のことが起きたのは不思議なものです。
評価について何か妙案はありますか。
至誠