給料
同一労働同一賃金では誤解があるので同一価値労働同一賃金という言い方が最近はよく使われています。
一見素晴らしいことを言っていそうですが理想形すぎて間違いを含んでいることは誰だって分かります。
でもそれを間違いだと大きな声で言えません。
理由は理想を否定できないからです。
まず賃金というのはその価値と同等な額はもらえません。
宝くじで集めたお金を全部当選者に配当できませんし、競馬で馬券の販売額を全部あたり馬券に振り当てることはできません。
賃金として提供する価値同等をもらえないのは同じ理由で胴元が一定割合を経費と剰余金に当てなければならないからです。
次に同じ会社に所属する営業マンを比較してみましょう。
営業一部と営業二部の一人当たりの予算額が前者は平均1億円で後者が平均8千万円なんてことはよくあります。
営業一部の中でも1億5千万円の人もいれば6千万円の人もいるはずです。
全員が同じ商品を売っているのであれば販売額に応じて給料を払えば良いですが、営業商品がたくさんあったり営業先がたくさんばれば担当によって金額にばらつきが出るのは当然です。
この場合でも実績の金額に応じて給料を払えるでしょうか。
もちろん答えはノーです。
JALとJR東日本の社員はほとんど給料に差がないと思いますが、ではJALとJR東日本の社員は同一価値の労働をしているんでしょうか。
それは正確に比べようがないのでイエスともノートも言えません。
賃金て一体なんに対して払われるものなのでしょうか。
至誠