社長's 日記

社長として思っていることを自由に書きます

サーバント・リーダーシップ

最近の箱根駅伝は以前にもまして見ごたえがある。

青山学院大学ならびに原晋監督の登場が人気を後押ししていることは間違いない。

その青山学院の駅伝チームは学年の上下関係を薄め全員仲睦まじくも互いに切磋琢磨するチームのようだ。

大学ラグビーで近年時代を築いている帝京大学ラグビー部は4年生が積極的に掃除や片付けなどの雑用をすると聞いている。

体育会系と言えば必ずイメージするスポ根や最上級生をトップにするヒエラルキーを強烈に感じるチームは主流ではなくなったようだ。

これはスポーツ界における暴力やパワハラ問題がすぐさまSNS等によって表沙汰になる時代背景もあるだろうが、今のような時代に育った選手が最も成長する環境や仕組みが変化しているからだろう。

このことはハラスメントや働き方改革イノベーションや新価値の創造等がうたわれる会社人にも当てはまり、ヒエラルキーのピラミッドを低くして協働を促すようなフラット型組織や、ひとりひとりの自主性を促し自律的な働き方と活躍を期待する環境を整えることがこれからしばらくの流れになるのではないだろうか。

青山学院の原晋監督がインタビューでサーバントという言葉を発していたが、リーダーシップ哲学にリーダーは奉仕の精神をもって接し人や組織を導くものという「サーバント・リーダーシップ」という考え方がある。

具体的には、話を聞く(傾聴)、気持ちを理解する(共感)、無傷の状態にしてあげる(癒やし)、ありのままに見る(気づき)、強要しない(納得)、大きな夢やビジョナリーなコンセプトを伝える(概念化)、将来の出来事を予測する(先見力)、一歩引いて自分の利益の前に相手の利益(執事役)、仲間の成長を促す(人々の成長への関与)、人々が大きく成長出来るコミュニティを創る出す(コミュニティつくり)からなっている。

あまりに理想がすぎると思ったりもするがコンフリクトを好まず組織行動志向の日本人には案外向いているかもしれない。

至誠