労働の人間化
古い言葉ですが労働の人間化という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
言葉の歴史をご存じない方は、これから仕事はロボットやAIがやってくれるんだから人間化は逆行でしょうとお考えになるかもしれません。
この言葉は1970年頃にILOが提唱した言葉で、簡単にいえば分業化が進み人間が機械のように作業する労働条件の改善を言ったものだったと思います。
求められたのは自律的な働き方や組織形成でした。
背景は異なるもののいまに通じるところも少しくらいあるようにも思います。
綺麗事ではなく資本主義は利益を生むために労働を求めます。
機械の方が効率的ならば機械にやってもらうことになるでしょう。
当時は利益が資本家にだけ再分配され労働者階級には夢を抱けるような環境ではなかったからかもしれないと勝手な想像ですが考えます。
さて、吉本興業ですが、芸人にあそこまでやらせてはいけないし危機管理体制、もう少し広げればガバナンスに問題があります。
一方で、名前が売れれば恩も薄れてしまうのかもしれませんが、会社に拾われ、育てられ、仕事を調整してくれていることを思えば、テレビに映って影響力が強いのは芸人たちの方ですし、おっ広げに会社や上層部の悪口を言うなよと言うのが普通な会社人、社会人としての率直な感想です。
ここまで落ちたと言うことかもしれませんが、社内の問題として適切な対応を確認し合えばそれでいいのにと思います。
普通に考えれば、闇営業してバレた人は謹慎、主犯格と嘘をついた人は解雇、幹部は減給、但しここまで社会的な話題になってしまった責任をとって社長、会長は辞任でしょうね。
至誠