社長's 日記

社長として思っていることを自由に書きます

エマージェンシー・レスポンス

私は、目標を高く設定して、目標達成のために細かく計画を立てるのが好きな性格だったので、何かにつけて資料を上手にまとめて戦略的なプレゼンをしてくれる人は好みのタイプなのですが、以前はそれが上手な人ほど業績を上げていたのに、最近は上手なプランナーと好業績を叩き出すパフォーマーが必ずしも一致しなくなりました。

本当は緻密な計算をしているのかもしれませんが一見して無鉄砲に見える人がびっくりするような成功を収めるのです。

よく言われるのはPDCAだけでうまくいくほどの社会環境でなくなったということです。

代わってOODA(ウーダ)ループを言う人が増えています。

O=Observe 観察して、O=Orient 方向性を定めて、D=Decide 決断して、A=Act 行動する、この繰り返しで環境が変わる中でも一番良い対応をしていくというものです。

確かに計画して、その通りやればうまくいくような先がある程度読める時代ではありません。

アジャイルやリーンやと、とにかく走りながら考えて修正しながらうまくやろうというのが大体のコンセンサスになっています。

そこで大切なのはエマージェンシー・レスポンスではないでしょうか。

リスク・マネジメントを否定はしませんが、そもそもリスクを管理することができるのであれば危機なんて起きないはずです。

危機に直面した時や成功への架け橋が見え隠れしている時の迅速で的確で素敵な対応こそが優位か劣位かの分かれ目になります。

こんなことをあれこれ考えていると、事業の進め方や部下への接し方を本当にこれで良いんだろうかと暗中模索している今日この頃です。

至誠