成長
事業が成長するとはどのような状態をいうのでしょうか。
売上が拡大したり利益が拡大したり従業員が増えたりすることでしょうか。
その前に何のために成長するのでしょうか。
社員の幸せのためでしょうか、素晴らしい商品をより多くの方に使っていただくためでしょうか、たくさん税金を納めて社会に貢献するためでしょうか。
成長することの目的こそ重要であって、目的を達成できたかどうかが成長したか出来なかったかということだと思います。
事業規模が拡大したとか社員が増えたというのは目的を達成するためのプロセスでの副産物です。
では個人の成長とは何でしょうか。
去年に比べて背が伸びた、前回に比べてタイムが良くなった、前回に比べて偏差値が上がったはいずれも絶対評価上のプラス評価です。
A君に比べて背が伸びた、B君よりもタイムが良くなった、C君の偏差値を超えたは相対評価でのプラス評価です。
100mを12秒で走れるようになるという目標を設定すれば、それに向かった行動をとれたか取れなかったかが成長したかどうかということになります。
県大会で入賞するという目標を設定すれば、何秒で走ったかは入賞するためのプロセスの中での副産物です。
成長にはひとりひとりや個体別に尺度があって構わないと思います。
重要なのは自分の中でしっかりと成長を定義できるかではないでしょうか。
そして、成長の定義を変化・進化させていくことではないでしょうか。
英語のテストの平均点を80点以上という目標をたてたとしましょう。
次の目標はXX高校に合格するという目標を設定したとしましょう。
XX高校に受かるには英語が出来なければならないので平均点80点以上は目標ではなく通過点になります。
次の目標はYY大学でラグビーをするという目標を設定したとしましょう。
YY大学にはいるにはXX高校に行っておくのが近道になるのでXX高校合格という目標は通過点になります。
目標や目的は絶えず変化して構わないのです。
一貫性がないとか優柔不断という言葉はあまり良い意味ではありませんが、しなやかに生きればそれでいいじゃないですか。
至誠