トレードオフ
私は中学も高校も陸上部で長距離をやっていました。
流石に大学で勝負できるほどの実力ではなかったのでそれで終わりにしました。
当時は朝起きたら朝練、授業が終わったら速攻で着替えて本練習、それが終わったら居残り練習です。
とにかく練習した人が勝つ、地道に努力した人が勝つと信じ込んで取り組んでいました。
だけれども結果はついてきません。
努力が足りないからだと自分を戒めさらに練習を重ねました。
当時のスポーツって全部そんな感じだったと思います。
練習後にコーチや監督の説教を直立不動で聞くわけですが脱水症や熱中症で倒れるものもいました。
そりゃそうです、練習中に水なんてご法度でしたから。
それに比較すれば現在は科学的な練習法で効率よく力をつけるようになりました。
一概には言えないかもしれませんが練習量と実力が正比例ということでもなくなったと感じます。
産業人材は就社後や就職後も自己や他者との競争がありますから自己研鑽を行う必要があります。
その時思うのは、自分が成長するためならば周囲よりも自分の時間を犠牲にしてもいた仕方ないのかということです。
成長と学習時間はトレードオフの関係にあると疑念なく信じ込んでしまいがちですが本当はどうでしょうか。
現在は練習量が少なくても科学的に効率的な練習によって立派な成績を残すアスリートがいます。
社会人の学びも同様ではないでしょうか。
元来勉強が嫌いな私ゆえこんな事を相当真剣に考えています。
至誠