水と油
絶対混じることのない関係性を水と油に例えることがありますが、今朝行った役員会では、絶対に相容れない同士が微妙な距離を置いていました。
私もある幹部と表面上だけ和やかムードを醸し出していますが、絶対に必要以外のことで関係を作ろうとは思っていません。
こんなに信頼関係のない会社で本当に大丈夫かとお思いでしょうが、この緊張感でうまくいっている部分があるから不思議です。
でも、長続きするとは思っていません。
水は水の分子同士が油は油の分子同士が引き付けあい、決して水と油が混ざり合うことはない関係を水と油と言いますが、不仲な関係を表す言葉に犬と猿があります。
元旦に神様のところに挨拶に行くために仲の良かった犬と猿は年の暮れに一緒に出発したという話は有名です。
それが次第次第に競争心が表面化して大喧嘩になってしまい、鳥が仲介することで何とか両者ゴールすることが出来たのです。
同じような意味の四字熟語をみてみましょう。
不倶戴天という中国の古典からくる言葉がありますが、同じ空の下で一緒にいることなど到底あり得ないという意味です。
親の敵は絶対に許しておけないという由来がありますから当然きつい内容です。
孫氏の兵法から呉越同舟と言う言葉があります。
同じ船に仲の悪い者同士が乗ってしまう状態を言いますが、さらには、仲の悪い者同士でもいざというときはお互いに協力しあうものだということも言っています。
もしも近くにどうしても溝を感じる人がいたとしたら、その人との関係は水と油でしょうか犬と猿でしょうか。
そして、不倶戴天の存在なのか呉越同舟の存在なのかを冷静に見極めてみるのも必要かもしれません。
至誠