これも運なのでしょうか
私がこんなに世間的に出世できたのは1割の実力と9割の運と話しています。
運も実力のうちとはよく言いますが、確かに運を引き付けるにも日ごろからの鍛錬は必要だと思います。
昨晩はたまに集まる会で酒の勢いでお互いに言いたい放題でした。
ある人は、今はコンサルで引っ張りだこの人気ですが、ある事件さえ起きなければ日本を代表する大手企業のトップが既定路線だったはずの方です。
彼は自分の浮き沈みを一切愚痴りませんし、今とても忙しいことを楽しんでいます。
ある人は、本社での出世レースに最後に負け、子会社の社長を務めている方です。
彼は自分の不遇を嘆き、もう直ある監査役会で爆弾発言をしてやろうと画策しています。
ある人は、会社で派閥争いに巻き込まれて、自分を役員に引き上げてくれた副社長につくべきか、創業家の息のかかった社長派につくべきか悩んでいます。
どうやったらもっと売れるか、どうやったらもっと高品質にできるか、どうやったらもっとお客様に喜んでもらえるか、どうやったらもっと社員が気持ちよく働いてくれるか、といったような真面目な悩みはそれぞれ持って日々思い悩みながら試行錯誤しているとは思いますが、酒の席の本音トークはこんな下世話で世俗的な内容なのです。
これを実力云々で科学的に語るよりも、なるようにしかならない、神のみぞ知る、時の流れに任せるしかない境遇や意思決定によってなされるものとして曖昧にしておいた方が人生は楽しいのかもしれないなと思いました。
至誠