価値観

丈夫なものを長く使う方が良いのか、安いものを短いスパンで使う方が良いのか、価値観の違いで答えが分かれるところです。

例えば、ビジネスシューズは英国ブランドのチャーチや日本ブランドのスコッチグレインを大切に長く履くか、もう少し安いリーガルあたりを普通に履くか、もっと安い靴をデザイン重視で選んで飽きたら履き替えるか、最近は歩くのが楽なのですぐ擦り減りますが裏がゴム製の靴を履く人が増えています。

スーツやシャツもそうです。

高級ブランドをじっくり着こなすか、コストパフォーマンスの高いものを選ぶか、ファッションは嗜好品的な部分が強いので個人の主観にも及び悩ましい判断になります。

そりゃあお金が湯水のごとくあればマルコス元大統領の妻イメルダの靴のように高いものを次から次へと買い揃えたいという人もいるでしょう。

逆に使用頻度が低かったり稼働率を計算すればシェアリングをもっと使った方がいいんじゃないのという人もいるでしょう。

昨日100円ショップでいろいろ見ていたらあれもこれも欲しくなってしまい、こんな大量生産大量消費そして大量廃棄で良いのだろうかと自問自答することで買うのを留めました。

今回の台風もそう、モーリシャスや太平洋の島々があと少しで海に沈んでしまうのもそう、毎夏35度を超える日が続くのもそう、海中生物がビニルで苦しんでいるのもそう、私たちは何かを見失ってるんでしょう。

社会と科学技術の発展は相対的に暮らしを良くするものの、社会観や倫理観や道徳観は別物です。

価値観は多様であって構いませんが、短期にも中期にも自分だけでなく周囲の善を意識しないといけません。

至誠