社長's 日記

社長として思っていることを自由に書きます

年功賃金

普通はという補語をつけますが、私たちサラリーマンの給料は昨年に比べて上がります。

何かあって降格したとか、景気が悪くてボーナスが減ったとか、一定の役職か年齢に達したといった理由がない限りはの話です。

私はこの年功賃金制度の仕組みの中で長い間社会人生活を送ってきましたので何ら違和感を覚えませんでした。

この給料が自分の生産性に見合うものかどうかも考えたこともありません。

初任給が10数万円だったと思いますが、ちょっと生活大変だなと感じたことはありましたが、寝るところと朝晩食べるところは会社が用意してくれていたので、仲間と飲みに行ったり遊びに行ったり結構適当にやっていけました。

心残りと言えば、もう両方とも他界していますが親に対して親孝行できなかったことです。

私は大学から東京に出てきましたので、今思えばなんて身勝手な生き方だったんだろうと自責します。

その給料も毎年上がって、昇格時にはポンと上がって、役職がついた時には残業代がつかなくなったのでちょっと下がった記憶もありますが、その後も幸運にも上がり続けています。

日本の場合は後払い賃金システムともいわれており、生産性という面で直視すれば若いからといってもっともらってもいいし、年を取って経験を積んだからといってたくさんもらえるものではないのではないかという考えに対して、生涯で調整してバランスをとっています。

実際のところは運不運もありますが、せっかく入った会社は中に入り込めば結構居心地はいいものです。

うちの会社は・・とか、あのくそ上司は・・というネタは酒のつまみになるでしょうが、多くの場合はロイヤルティの裏返しかもしれません。

こんな悠長なことをいっているのは私がノー天気なだけでしょうか。

仕事優先かオフ優先か、堅実に人生を楽しみたいのか、自分の我を貫きたいのか、お金が欲しいのか時間が欲しいのか、多様性とは理解が難しいものです。

至誠