社長's 日記

社長として思っていることを自由に書きます

会社における社員は人材か人財かを夢中に議論する人がいますが私はどちらでも同じだと思っています。

資源か資本かということになるわけですが、資源をもって何かを生むし、資本を持っても何かを生むわけです。

資源と聞くと石油や天然ガスだけをついつい想像し燃やしてエネルギーに変換するものと思い込んでいます。

人が社会生活を維持向上させるうえでの生産に役立つものは全て資源です。

ほとんどの人が経営資源は何かという問いにヒト、モノ、カネと答えることが出来ますが、人は人的資本、モノは物的資本、カネは財政資本であり、資本は資源でもあります。

資源は探し出してくるもので資本は投資してリターンを期待するものとか、資源は使い捨てで資本は成長するとか、資源は確実性が高いが資本は不確実性が高いとか、考えれば答えのない議論として深堀出来ますが、重要なのは相対的に有効なものを将来のためにできるだけ有効に使うことです。

その際に、お金はそれ自身が価値基準ですし、ものも比較的価値設定しやすいですが、人の有効性をどう見るかは難しい課題です。

適材適所という都合の良い言葉がありますが、誰によって適材適所に配置されるのか、そもそも適材適所を言う責任者こそ適材適所の人材なのか、労使双方によって話し合いによって決定されるという民主的なプロセスが本当に適材適所をもたらすのか、われ思うゆえにわれありの気分でこんなことを思っている自分の存在は確認できても、自分にはこんなことを考える資格があるのか、諸々。

至誠