運命のドラフト会議
ドラフト会議で佐々木君や奥川君の行く先が決定しました。
一番騒がれた逸材の佐々木君にはパリーグ4球団が指名しロッテに、甲子園を沸かせた奥川君にはセリーグ3球団が指名しヤクルトに決まりました。
ご本人ではないのでわかりませんし、二人ともどのチームであっても頑張ると言っていたので好感を持ちますが、古い人間としては巨人、阪神、ヤクルトに指名された方が舞い上がってうれしさ百倍だろうなと思いました。
一方で、こうなれば佐々木君の本心を知りたいところですが、子供のころからのファンは何処だったんだろうということです。
イチローもダルビッシュもマー君も大谷選手もアメリカ行きを本格的に切り拓いた野茂もパリーグですし、佐々木や黒田も決して人気チームであったわけではありません。
最近のアマチュア選手はプロでやれるのであればどこでもいいとこだわらない姿勢を見せるところに感銘しますが、余計なお世話ですが側から見ている方としてはこれでいいのかなという印象はあります。
ドラフトは人身売買だの職業選択の自由を侵しているだのといった意見があるのも事実ですが、契約条件の高騰や人気チーム=資金力のあるチームが戦力強化に優位になり、その結果戦力の不均衡が起き、最終的にプロ野球が面白くなくなって全体の人気が落ち、持続性に影響を及ぼすというのは合理性があります。
少しは契約の自由があっても良いのではと思いつつも抜け道を作ると過去にもいろいろなことがありましたので、ドラフト会議で交渉権を得なければ契約交渉できない仕組みを機構が作ったのでしょう。
法律ではなく機構のルールであり各球団がそれを了承しているわけなので余計な第三者があれこれ言う立場にないのかもしれませんが、プロ野球選手は球団支配下で職業として野球をやることを約束し、球団は対価として賃金を支払うので労働契約が成立していますし、選手は組合まで作っているので、やっぱりアマチュア選手側から球団への交渉権がないというのはどうしても引っかかるところではありますが。
それに比べてサッカーは入るのも出るのも選手の自由、移籍する場合はその分所属チームには移籍金が入るという仕組みです。
分かりやすいというかチームファーストでなく選手ファースト過ぎる気もするし、ドラフト以上に人身売買的印象を受けますが、これはこれでうまく回っているわけです。
巨人ファンだった田淵が阪神で活躍してくれたという過去がありますが、阪神ファンだった松井が巨人で活躍してしまったという過去もあります。
江川と小林のトレードもありました。
ドラフトはドラマですが、最後の最後に私が言いたいことは、阪神頑張れ、来年は日本一だ!
至誠