社長's 日記

社長として思っていることを自由に書きます

馬鹿者

人はどうして肩書をみて態度を変えるのでしょうか。

有名な方や有名な会社の経営者の発言はすべて是として咀嚼することもなく飲み込めるのでしょうか。

傍らにいる人が同じ内容の発言をしても一向に動じませんし、それどころか利口ぶって反論する者さえいます。

我が社の幹部にも、何処何処の何何社長がこんな立派なことをおっしゃっておりだの、何何先生はこう主張しているだの、無知丸出しの者がおります。

何故無知と言うかといえば、そんな話は社内でとうにしているしお前は何も聞いていなかったのかとか、何何先生と反対の発言をしている何何先生の主張を知らないのかとか、そもそも今起きている固有の事象に対して自分の頭で考えろとか、目くるめく思いが働くからです。

こんなに我が社のことをこき下ろすととんでもなくレベルの低い会社だなと思われるかもしれませんが、これでも社会的認知された歴史も実績もある会社なのですから自分でも嫌になります。

プロジェクトや事業の成長、発展に一生懸命だったころは会社の上の方の連中が夜な夜なつまらぬ闘争をしていた気配に馬鹿じゃねえのと思っていましたが、いざその立場になると人事って本当に重要だと実感します。

一定層までは意見が食い違おうが思想が異なろうが対話して進めることで会社も個人も結果的にうまくいきます。

しかし、トップマネジメント層になれば意見の食い違いは経営の足を引っ張る政治闘争につながり会社のためにも社員のためにもなりません。

民主ではなく専制もありと個人的には思いますが、専制は絶対権力者を作る危険性があるというのならば、決してイエスマンをかき集めるのではなく、議論を重ねることによって方向性を形作ることが出来る選抜された理性ある層をもって構成すべきです。

残念ながら我が社は派閥継承的なところがあって論功報奨大臣のような馬鹿監部が大口をたたく厄介な状況です。

至誠