武士道
惜しくも南アフリカに敗れたジャパンラグビーですが、その勇姿に心打たれたのはいくつも要因があると思います。
ラグビーというスポーツに対して、今回の選手やチーム関係者に対して、それを支えた会場やファンに対して等々。
私は熊谷の競技場で日本戦ではありませんが1試合観戦しました。
駅から徒歩10分程度のところにファンゾーンという場所を設置してパブリックビューイングと飲食でき、そこからピストン輸送で競技場に向かいます。
集まった人たちを迎え入れる市民ボランティアの皆さんとほとんど待たせないバス運行はまさに神対応で、集まったファン同士の交流も進みます。
新渡戸稲造は武士道の中で武士が重んじた価値観として義、勇、仁、礼、誠、名誉、忠義をあげています。
中でも正義の義、義を背景にした勇、人の喜びや悲しみを自分事にする礼について述べています。
儒教では仁義礼智信を言っていますが、人を愛すること、正しい行動、秩序ある行い、正しく振る舞える能力、誠実なこと、私なりの意訳です。
勝つためには手段を選ばずのスポーツなどありませんが、それを徹底して叩き込まれている選手たちとその実践、ノーサイド後の清々しい姿、にわかファンよりも少しだけ歴も程も長く深いと思いますが、それでもこれだけラグビーに興じたのは今回が初めてです。
心打たれるのはラグビーに限ったものではありませんが、何か正しい道を教えてくれたような気がします。
ありがとう。
至誠