人事制度の妙
我が社の人事評価制度はMBOを導入して行っていますがやってる皆さんからの評判が悪いです。
我が社に限ったことではない現象かもしれませんが、成果なのか成果達成のためのプロセスなのかは置いといて目標の設定に個人差があるし評価の仕方にもばらつきがあり全く持って不公平ということが理由でしょう。
この制度をどう改善あるいは変更すれば良いかは難しい課題なのでもう少し悩ませていただくこととして、なぜこんな制度になったのかを考えてみました。
恐らくほぼ全ての企業がバブル崩壊後の低迷期に導入したと思います。
この時期は個人を鼓舞して生産性を高めてもらったり、びっくりするくらいの功績を期待するしかなかったのかもしれません。
その前の高度経済成長期は作れば売れる時代でしたので労働者確保のため安定雇用を目指して年功的な人事システムが主論だったと思います。
それ以前、戦後直後は生産活動を活性化させ発展させなければならなかったので今のように業績に紐付く評価制度は個人よりもグループ単位を対象にしていたと思います。
それより以前は身分制、ホワイトカラーとブルーカラーで極端な区分けが特徴だったと思います。
戦前は別として人事制度は経済や社会環境と密接に結びついているのです。
今はイノベーションとかインクルージョンとか色々言われていますが一体どんな制度がしっくりくるんでしょうか。
至誠