社長's 日記

社長として思っていることを自由に書きます

ビジネスモデルって案外簡単?

今日はネットで買った家具を息子と庭で組み立てました。

完成までの所要時間は想定外の2時間でした。

久しぶりに息子との共同作業は会話のきっかけにもなって有意義でした。

家具屋は組み立てる手間を省き、完成品を在庫するコストを省き、部材を段ボールにコンパクトに詰め込むことで物流コストを大幅に省き、完成品よりも幾分安く販売するのです。

消費者は完成品の写真を見て決めますので組み立てにどれくらいの労力が必要かはその時点ではあまり気になりません。

しかもリーゾナブル感がありつい手が出てしまいます。

いざ品が到着するとさあ大変、予想以上の重量感と煩雑さに女性ならば途中で嫌になる方もいるのではないでしょうか。

それでも時間をかけて作り上げた達成感は格別で、安かったしこれくらい仕方ないと割り切ってしまいます。

私などは息子と一緒に作業ができて買い“モノ”以上の“コト”まで体験できて大満足というほどですから。

だけれども冷静に考えれば本当に得だったんでしょうか。

一般的なサラリーマンならば自分の給料を時給換算すると数千円になります。

2時間ですので1万円を超える人もいるでしょう。

息子に2時間勉強させるとしたらお金には変えられませんが親ならどれくらい難しいことか想像できるでしょう。

今回私は完成品ならば値引きなしで4万円くらいのものを2万円ほどで購入しました。

私にしてみれば自分の要したコストを入れればトントンくらいかもしれませんが、家具屋はこれでも結構儲かっているはずで、さらには先ほど述べたように私には体験するという副産物を得ることができたわけです。

4万円が2万円になった分はどこかで生産活動が減少するわけで社会全体では経済にマイナスの影響が出るかもしれませんが、経済の常識で浮いた2万円分はまた新たな消費活動が起きるはずですから単純にマイナスになることはありません。

消費者に購入してもらうものを作るために今までは自社でお金を使ってやっていたところを作業工程丸ごと消費者に委託する、もしくは消費者にその部分までお金を使って買ってもらうなんてよく考えたもんです。

2〜3年前にマウンテンバイクをネットで購入しましたが細かい部分の調整が不安で近所の自転車屋にお金を払って見てもらったことがあります。

家や自動車などは素人が手を出すには高級品でありリスクを覚えたり規制や関係する法律が色々あってややこしそうですが日常品やサービスならば知恵次第でもっと出てきそうです。

既知と既知の融合がイノベーションということです。

至誠