社内における民主主義
日本にもアメリカにもイギリスにも右寄りの政党と左寄りの政党があります。
一つの政党の中にも思想の近い人同士や利害関係の近い人同士が派閥を組んでいます。
そういった人同士が議論をぶつけ合い妥協点を見出していくのが民主主義です。
では会社に置き換えてみればどうでしょう。
格好つけた人は民主主義で行こうなんて言いますが実態は全体主義ではないでしょうか。
それについていけないはぐれ者は出てきますがマイノリティでしかありません。
そして当たり障りの激しい者は自然と淘汰されていきます。
どうしてかと言えばヒエラルキーが出来上がっているからです。
社長派や会長派といった滑稽なグループ分けはできても最後は大政翼賛的に物事が決定されていくのです。
織田の家来になるのか今川の家来になるのか京都に暮らすのか長州に暮らすのか時々の運次第と言えなくもありません。
日本のビジネスマンは海外での商談で折角良いところまで到達しても「一旦持ち帰って検討します」と言い残して帰ります。
決定権がないからと言われていますが決定することを恐れているからとも言えます。
いまや日本は企業で成り立っている国ですのでそんな会社群が支える国もまた上意下達を良とする組織なのかもしれません。
律儀で真面目な日本人とか激しい競争を好まない日本人とか一聞すれば美徳を覚えるような表現も実は国境がなくなれば一番初めに侵略されてしまう日本人になるのかもしれません。
それでも平和は大切ですしお互いに信じあって協力し合って生活したいものですが現実と向き合うことも必要です。
至誠