社長's 日記

社長として思っていることを自由に書きます

ミドルの受難

我が社もそうですが今多くの企業でミドル層が疲弊しています。

理由は短く言えば、マネジメントにおいて業務量も責任も過多な状態に置かれ尚且つ自分自身もプレイヤーとして稼がなければならないからです。

昔ならば多忙な中間管理職としての課長を乗り越えればその後何となく部長の席が用意されあぐらをかけたものですが今はそうもいきません。

組織はフラット化され未来を拓けるのは若手だと若手が積極的に登用され次々に進化するデジタル技術についていけないロートルは次々と肩書を剥奪され多様性とかやらのわがまま社員の世話に日夜翻弄され使われるだけ使われてさようならです。

ピラミッド型のヒエラルキー状態が保たれ事業成長が持続していればこんなことは起きないのですが今の状況は出世レースを味わった私ですら見ていて哀れになります。

それ故に人事部に対して我が社は年功制でも良いのではないかと言ってしまいました。

昔と比較するから哀れに思ったのですが昔を忘れ現実を直視すればこれを受け入れなければならない時代なのかもしれません。

重責を任された中間管理職の連中はメンタルにもならずに本当によく頑張っています。

そこから外れた連中や若い子達がメンタルになるんだから非難されるかもしれませんがアンバランスです。

日本企業が活躍し日本経済が成長することで私たちは物理的な幸せを享受できます。

精神的な幸せを優先して別の方向を探る人もいるかもしれませんが所詮人間は誰かと比較して優越感を感じたい生き物です。

労働を止めれば脳も身体も退化してしまうかもしれませんが常時ストレス過多も健全とは言えませんか。

うまい解決策はないものでしょうか。

至誠