厚底問題
やっぱりという気はするけれど今さらという気持ちの方が強いのがヴェイパーフライです。
昔は日本人のランナーはアシックスを好んで履いていました。
そうでない人はミズノやアディダスを履きそうでない人はニューバランスやナイキを履いていました。
遠い昔に陸上競技をしておりましたが私の場合もアシックスがメインで格好良いのでナイキも持っていました。
それがこぞってナイキのシューズになったわけですから何かあると思うのが普通です。
厚底だから良いのではなく厚底の中に埋め込まれたスプーン状の炭素繊維がバネの役割をしていると言われています。
実は私もキプチョゲ選手がヴェイパーフライを履いてマラソン2時間切りに挑戦したのを見て欲しくなり当時は日本に在庫がなくアメリカ出張の際に探し求めて買って帰りました。
さっそく履いて走りましたが確かにとても不思議な感覚になりました。
それにしても誰もが思うのが他のシューズメーカーはなぜにあれほどナイキの独走を許したのかという点です。
ナイキにしてみれば誰も真似のできないイノベーション商品で競争優位を築いたのでしょうがこの間のユーザーの大移動は他に類を見ないくらい凄まじいものです。
エリートランナーにとっては1秒でも早く走りたいので僅かな差でも良いと言われる方を履きファンランナーは流行に流されるので今流行りに飛びつくということの結果でしょう。
ゴルフの世界でも道具の進化が目ざましく遠くに飛ばしたり良いスコアを出したいなら一番良い道具を買うしかありません。
陸上競技はゴルフとは違って参加する大会で他の選手に勝つためだけでなく以前の記録との比較がありますので技術革新による部分を全てOKというわけにはいかないのかもしれません。
今回の件を見ているとあらゆることについて不易流行の重要性を感じるばかりです。
至誠