社長's 日記

社長として思っていることを自由に書きます

中年の老い

私は月に一回は海外出張があるのですが、この年は海外に行くことが本当に多かったです。

でも海外出張の時ほどいい練習ができます。

まず、宿泊は必ず大きな公園の近くか大きな川のほとりにあるホテルを選びます。

当然毎晩会食がありますが通勤がありませんから時間的余裕があります。

時差ボケがあって何時に起きても大して変わりがないので朝4:00に起床し5:00からゆっくりと2時間走です。

やってみてわかりましたが海外の都市の未だ人気(ひとけ)のない早朝を走るのは気分爽快です。

パリに泊まったときは、シャンゼリゼから凱旋門へ、凱旋門からルーブル美術館を経由してエッフェル塔へ、エッフェル塔からセーヌ川沿いをオルセー美術館を超えてその先まで走って、最後はオペラ近くのホテルまで帰るという夢のようなツアーを早朝ジョギングで行いました。

走る距離も15キロから練習内容によって15キロ~25キロに変わっていきました。

夏に走ったハーフマラソンでも良いタイムが出たのでいよいよサブ3のペースに挑戦しようと決めました。

こうなると年齢別トップ100の上位に入ってくるランナーになりますのでファンランナーではなく準エリートランナーと言えます。

はじめに出たマラソンは前回も出た同じレースで3時間3分でした。

30キロを超えてから急減速したのが原因ですが、強風の影響で周りの人は皆3~5分は悪かったと口々に言っていましたので満足する出来栄えでした。

次に出たのが歴史あるマラソン大会で実業団や国内の強者が好んで参加するレースです。

結果は3時間5分でした。

走る前から雪が降っており寒さで全く体が動きませんでした。

そしてこの年最後に走ったレースでついに3時間を3分ほど切ることが出来ました。

ハーフを1時間26分だったのですが私はいつも30キロからの落ちが大きいので不安でいっぱいでしたが、35キロまで足が動き、35キロで足はつりましたが最後まで動かすことが出来、40キロ地点では嬉しくて喜びいっぱいでした。

ゴールした時はもう歩けない状態でしたが、長い間味わっていなかったような興奮感でいっぱいになりました。

こうして市民ランナーならば誰しもが憧れるサブ3を50歳代にして達成したのです。

ラソンも好調、仕事も好調、ゴルフも好調で全てが充実していました。

実現可能ではあるけれどちょっと大きめの夢を持つことは人の生き方を支えることになると強烈に思いました。

若い高校生が、甲子園に行く、花園に行く、国立競技場に行く、都大路を走る、全国文化祭に出場する、高専ロボコンで勝つと夢をもって部活に取り組むのはたとえ実現できなくても人を成長させます。

こんな爺でもまだ夢を持てることを幸せに思いました。

至誠