社会人になってはじめての上司に教えてもらったこと
巷では4月1日に非常事態宣言が発せられ約3週間の窮屈な暮らしが強いられると言われています。
働き始めて30年を超えますが民主主義国家でありながら国家の強制力により生活の仕方が大きく制約を受けるというのはもちろん経験したことがありません。
振り返れば私たちは本当に平和な時代を過ごしていたのかもしれません。
企業人にはVUCAの時代を華麗に生き抜くためにイノベーティブな仕事が求められ、優秀であれば年齢に関係なく処遇される雇用システムに変化しているなか、幸運だけでトップになりました。
多くのベテラン企業戦士たちは年齢を重ね経験を積んでいるはずなのに若くないというだけでお払い箱、家のローンや子供の教育費や親の介護費用やいろいろな出費を計算できる従来の賃金体系は一気に崩れてしまいました。
そんな中で私がここまでやってこれたのは、社会人になってはじめに出会った課長の言葉があったからです。
社会人1年目はがむしゃらに仕事を覚えて、誰よりも残業をして、何事もダントツの一番を目指していました。
もちろんそうはいきませんが、それくらいに気を張り詰めていたということです。
そんな時に「もっと気楽にやりなさい。周りよりも少しだけ良ければそれで良い。少しだけ良い状態を続ければそれが一番良い。全部勝つ必要もない。8勝7敗を自慢しなさい。」と諭されました。
この課長は最後は専務になりましたし、彼の一の弟子だった私の直属の先輩社員は現在は常務です。
私は転職して現在の天職に出会い今は中堅企業の代表ですが、彼らは日本を代表する大手企業の幹部ですから実力がなければなれません。
「頑張りすぎなくていい。少しだけ頑張ってればそれでいい。」が一生忘れることのない私の"#しごとの思い出"です。
今は私が同じことを頑張りすぎる若手に伝えています。
今になって気付きましたが気合で空回りしているのを効率よく推進力に変えてくれたんだと思います。
至誠
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