社長's 日記

社長として思っていることを自由に書きます

派遣会社の手のひら返しには唖然

我が社では現在進行形のプロジェクトがありますしオフィスを一切無人にもできませんので管理職を主とした出社シフトは組みますが明日から社員全員の在宅勤務に移行します。

電話や郵便物等の細部については管理部門担当役員が仕切って各本部や各支店等と危機管理マニュアルを確認する形で至急調整していくことになります。

ここで出てきたのがたまにニュースにもなっておりますが非正規社員にどうしてもらうかです。

非正規の正規化を進めてきた我が社でも全体の2割が非正規社員です。

契約社員については在宅勤務をお願いするにも相当する業務がないので一定の処遇を保証したまま自宅待機をお願いするという方向です。

派遣社員についてはある幹部から「派遣さんには電話応対等の雑務対応で出勤してもらおう」と馬鹿な提案があったので、「SNSで一般社員は在宅にして派遣社員に出勤させるブラック企業」と流されたら一貫の終わりだろうと叱責しました。

現状では契約社員以上に在宅勤務に可能な業務が見当たらないなかで契約解除はやむを得ないだろうという結論に至りましたが、我々が契約している派遣大手3社の営業部長さんから「契約解除は認めない、派遣スタッフを在宅勤務にすべし。」と強気な回答があったということです。

派遣会社と交渉したうちの人事部もだらしがないと思いましたが、つい最近まで派遣会社は「派遣スタッフは派遣したオフィスが職場であって、それ以外の場所で仕事をさせるのは契約違反だ。」と言っていたのに状況が変わると言い分も180度変わるんだなと思いました。

派遣会社は派遣スタッフを守るためともっともらしい理由を並べ立てますが彼らの本音は営業のマイナスを防ぐための丁々発止作戦です。

派遣社員さんには本当に申し訳ないけれど、収束すれば優先して再契約するのでひとまず政府からの30万円を受領できるのであれば1~2か月持ちこたえてくれないだろうかというのが我が社の本音です。

事業が縮小するとバランスシートで目立ってくるのが人件費です。

レイオフは最後の最後の手段ですのでそれ以外のやれることをやるしかないのですがリーマンショック以上のことが起きるかもしれません。

至誠