社長's 日記

社長として思っていることを自由に書きます

昨日開催した幹部会での発言に対する小言

昨日の午後は幹部が参加する会合を持ちました。

4月から組織体制に若干の変更を加えたのですが、いかんせん全社員対象に在宅勤務を実施しているので、組織単位の全体ミーティングが開催できず、組織のリーダーはマネジメントに苦労している様子が分かりました。

我が社では基本は言葉で周知徹底するのが普通だったので、このようにテレワークで通信手段を持って確認しあうということに慣れていません。

過言すれば、見えない部下たちが何をしているか不安で仕方ない、別の言い方をすれば部下を信用していない上司が多いのかもしれません。

その最たるのが我が会長で、「こうやって自宅で仕事をさせると普段から真面目にやってる奴とやっていない奴の差が出てくる。やっていない奴は会社でも家でもさぼっている。」という発言があったのですが、さぼっているってどうやって分かったのかなと思ったのです。

答えは簡単で、子飼いの幹部が「あいつはちゃんとやっていて、あいつは仕事をしていない。」と好き嫌いをもとにいい加減な報告を入れていたのです。

リモートワークするに際して仕事の仕方や確認方法はそれなりにルール化しているわけだし、皆がそれに則ってやっているわけだから、見てもないのに不確実な憶測で人を判断するようになったら、こんな働き方成り立たなくなります。

昔気質の人は管理をしたがるけれど、一方で時代の流行言葉を使いたがり、イノベーティブだのアジャイルだの自分の思想と真逆のことを押し付けようとします。

昨日会議で「社員はさぼってるに違いないからそれを確認できるようにしよう。」とか「さぼれないような仕組みを作ろう。」という発言を聞いていると寂しくなり、「仕事しなければいけない状況を作るのは人事がやればよいことで、私たち幹部が議論すべきことは、一人一人がもっと仕事したくなるような環境を用意してあげることではありませんか。」とクールに言ってあげました。

人の悪口や人を蔑む内容が多い会議って本当に疲れます。

至誠