人事評価の納得感
私は今まで人事考課されて一度も納得したことはありません。
いくら良い評価を受けてもです。
なぜかといえば正解のある試験を受けているわけでもないのに上司が勝手に点数をつけるからです。
それと同じことを私は部下に対してしておりました。
これが人事制度だから仕方ないと受け入れるしかなかったのです。
でも、本当にこれで良いでしょうか。
評価というのは上司が部下に対して行うもの、それは上司の主観的査定によって行われるもの、部下は上司の主観的査定によってモチベーションやキャリアに影響が及ぶのです。
一般に上司はハイパフォーマーであるはずです。
これを否定すると話が続きませんのでそうだと仮定して、ハイパフォーマーがそのまま良い評価者になるのでしょうか。
多くの企業が導入しているManagement By Objectiveは自分で目標を設定し、自分でプロセスを管理し、その結果をもって組織に貢献していく、自己の成長と組織の成長のためのツールです。
ところが、私はMBOを通じて生産性が高まったとか創造性が宿ったという話は聞いたことがありません。
つまり、MBOは上司が部下を評価するためだけのツールとして運用されているのです。
出来たか&出来なかったかではなく、出来そうか&出来そうにないならどうしたら出来るかを上司と部下や同僚間で対話することこそ重要です。
ハーバードの先生は心理的安全性を訴え、Googleも心理的安全性が整っている組織ほど離職率が低く生産性が高いと報告しています。
すごくプリミティブなことかもしれませんが、何でも話せる、何でも聞ける、何でも言える環境こそが組織に求められることなのでしょう。
至誠